槍ヶ岳
5月24日(土)

今年は、『槍ヶ岳』に登ろうと思っていた。

学生時代フォレスター氏と二人、槍ヶ岳にトライしたが、雪が深く、肩の小屋直下でビバーク、敗退という経歴を持っている。
その後、社会人となり長期休暇が取れないことから北アルプスは諦めていた。

しかし、今はネットの時代。
コースやタイム等々、様々な参考資料を目にすることが出来る。
3日も4日も掛けずに北アルプスを制覇出来ることが判明した。
ホント、便利な世の中だ。

さて、槍に登るためには上高地から歩き出して、、と思っていたが、岐阜県側から入れば健脚者なら日帰りも可能だとの事。
今まで縦走登山だった山のスタイルを見直し、荷物を極力減らした山小屋泊まりにすれば一泊二日で槍を制覇できる!
行列登山は嫌いなので、雪のある時期を狙おう。
後は、天気だ。
って事で、山の天気サイトを常にチェック!

週末の5月23日(金)に予報を見ると珍しく槍ヶ岳快晴!!
こりゃ行くしかない!!

登山部に入部したK君に「行くかい?」と声を掛けると「はい」との返事。
ド新人なので槍は危険。
肩の小屋(槍ヶ岳山荘)で留守番、俺の勇姿を撮影させるキャメラマン役である事は黙っていよう。

ってことで槍ヶ岳制覇に出発!!

5月23日(金) 夜10時出発

5月24日(土) 深夜3時頃 新穂高温泉 登山者用無料駐車場に到着 (仮眠)

4時45分 出発!!
無料駐車場から新穂高ロープーウェイまで結構離れている。

4:49
一般車両進入禁止

自転車もダメ!

5:08
穂高平小屋

5:38
だらだらと林道が続く。

5:44
ここを右に行くと穂高岳山荘へ行く白出沢(しらだしさわ)コース

6:16
ブドウ谷
←チビ谷 白出沢→

6:55
ここがチビ谷か?

7:23
 
雪崩で流された倒木や腐った雪で歩きにくい。

7:38
滝谷避難小屋

この小屋を見てどう思う?。
陰気な感じ?
そう!ここは出るらしい。

この避難小屋は、遭難者を仮安置したり、周辺で遺体を荼毘に付したりした所。
聞けば納得?


8:00
滝谷出会

8:04
画像の一番奥、右側のもっこりしているのが北穂高岳滝谷ドーム

8:15
K君、ずいぶん遅れてきた。

8:48
槍平小屋に到着

1時間のコースタイムに倍の2時間も掛かっている。
雪で歩きにくいとは言っても掛かり過ぎ。


9:51
K君
K君超スローペース

現在11時
コース案内では槍ヶ岳山荘まで5時間。倍掛かってるから10時間として21時。
いや、ココからは急登だからもっと掛かるか?

ここまで来るのに6時間掛かっている。
やはり戻るのにも6時間程度は掛かるだろう・・・。

12時まで登って判断するか・・・。
飛騨沢を詰める。

後ろからK君がいいペースで着いてくる。
ぅん?よく見るとK君じゃない。
単独の若い女性。

立ち止まり、やり過ごす。
ルートを尋ねられたので地図を見せ確認。
やはり肩の小屋に泊まるとの事。
若くて美人で単独行で雪の槍。
う〜ん、本物の山ガール!?

パンをかじりK君を待つ。
12:15
日本一標高の高い峠、飛騨乗越(のっこし)までもうちょっと!
中央右側部分には肩の小屋が見えてきている。

あと1時間程度で山小屋に着くんだよなぁ・・・。

12:25
ダメだ。。。

待てど暮らせど現れない。

登頂をあきらめ山を降りよう。

それでも5〜6時間は歩くけど下りなら何とかなるだろう。

無理に登って動けなくなったら疲労凍死だ。

って事で、下山開始!
へばっていたK君と合流し、槍平小屋まで戻る。

体調を整え、来た道を戻る。


13:00
青い空に飛行機雲
藤木レリーフ

藤木九三(ふじき くぞう、1887年(明治20年)9月30日 - 1970年(昭和45年)12月11日)

日本の登山家であり、ロック・クライミング・クラブの創設者。

北穂高岳滝谷の初登攀に成功している。
滝谷といえば、井上靖の「氷壁」

主人公の魚津恭太が最後にここで遭難する。


14:05
対岸には陰気な滝谷避難小屋が見える。

下りはほぼルート時間通りなので一安心
白出沢出合で休憩


15:30
穂高平小屋


16:26
再び林道を歩く。


16:50
あれって南岳なのかな?

16:53

とにかく5時ごろ駐車場に到着!
 
帰り道、坂巻温泉でさっぱりしよう!

ここは、フォレスター氏お気に入りの温泉

18:36
  おお!貸しきり状態!!

しかも超掛け流しの温泉
お湯が駄々漏れ 

写真で分かるか?

くぅ〜さっぱり!
そのまま高速に乗る。
K君爆睡。

12時半ごろ家に着いた。

K君、お疲れ様でした。
山をやるには基礎体力の大幅アップが必要です。
懲りずに頑張って下さい。
それまではハイキング部に格下げです!(笑)


より大きな地図で 2014.5.24槍ヶ岳登山 を表示

2回敗退の槍ヶ岳。
2回とも同じような標高での撤退。
3度目の正直と言う事だし、次回は頂上でアルペン踊りをしてやる!

あ、あなた!!
今あなたの頭に浮かんだ踊りはコサックダンスですから〜。残念!


【まとめ】
5月23日(金)夜10時
出発
 ↓
24日(土)3:00  仮眠   4:45  12時間歩き続ける    17:00      18:30     19:30
新穂高温泉着→→→→→出発→→→→→→→→→→→戻って来た→→坂巻温泉→→帰路に着く
 ↓
25日(日)深夜0時30分
自宅に到着!


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