平成17年10月15日(土)

カブのボアアップ!!(50cc⇒75ccへ)

カブでの通勤はナカナカのもの。
・靴が傷まない。(ギアチェンジがリターン式じゃ無いので、革靴の甲の部分を使わなくて済む。)
・カゴが付いてるので、ちょっとした荷物が積める。
・左手操作が一切無いので、最悪片手運転も出来る。
・フットカバーで、泥はね無し!
・小さいのでどこにでも置ける。

しかし、不満もあった。
・とにかく遅い。最高速はどうでもいいが、加速が無い・・。
・国道を走ると、車に迷惑がかかる。
・追越させようと左端を走ると、浮き砂やアスファルトの凹凸でこっちが危ない。
・制限速度30Kmというのも問題。
こんなんで捕まって、ゴールド免許にキズが付いても馬鹿らしい。

よっしゃ!ボアアップで黄色ナンバーにすれば問題解決だ!
検索すると、KITAKOのボアアップキットは75CCで9,800円!(安!)
さっそく南海部品で注文。(翌日入荷)

前日から待ち遠しかったボアアップ。

朝、8時30分頃から作業開始!
カバーを外す。
どんどんバラしていくが、エンジンヘッドをバラス前に上死点を合わせる。(写真右側刻印)
要はピストンが一番上に上がった状態にする。
このとき、左側カムスポロケットの刻印も合わせる。
右側クランク一回転で、左側カムスポロケは半回転していた。(・0・。) ほほーっ

この状態で、カムスポロケを外す。
エンジンヘッド部分をはずす。
キャブレターとエンジンをつないでいるのがインテークマニホールド、略してインマニ。
本来ならこの部分を外すのだが、ソケットレンチが入らなかったのでスパナで回したら、、、
ボルトの山を舐めた・・・。; ̄ロ ̄)!!ガーン

仕方なくインマニごと外す。
その後、ヘッド部分をマジマジと観察。
カムチェーンでカムが回され、バルブが開いたり閉まったりするのか〜。なるほど〜。。

って回して観察してたら、、、回したら?ぅん?さっき刻印合わせて外した意味無いじゃん!!
||||||||||||||(* ̄ロ ̄)ガーン||||||||||||||||

・・・・・ま、、いいか・・。
今回交換するシリンダー部分を取り外す。
50CCと75CCのご対面。

新しいピストンリングは昨日のうちに付けておいた。
75CCシリンダの取り付け。
ピストンリングは広がってシリンダ内壁に隙間を作らないようになっている。
つまり、キツイ。入れるのに苦労した〜。

コツは、、わかった!!力技です。
ピストン・シリンダ・ガスケット、、全てオイルでベトベトにしての組み付け。
とりあえず、組み立て終わりキックするが、、おかしい・・。
キックの感触が変。スコッって抜ける感じ。

アクセル全開でやっとかかるがアクセル全開でアイドリング状態。
戻すとすぐエンスト。

やっぱり、カムの位置が逆だったな・・・。
直そう・・・。
クランク刻印を確認し、カムスポロケを外す。
この状態で、右側のクランクだけを一回転させ刻印を合わせる。
再度組み付け。

キック一発でかかった!!v(o ̄∇ ̄o) ヤリィ♪

チョイ試乗すると、、スゲェ!!力がある!!
こりゃ、オフロードもイケるぞ(笑)
このまま乗ろうと思ったけど、南海部品のお兄さん曰く、エンジン焼けちゃいますよ、だって。

なるほど、、ごもっとも。
前スポロケを大きくするか、後ろスポロケを小さくするかどちらでもいいのだが、チェーンの長さに影響が少ないのは径の小さな前スポロケだ。値段も安い。
ノーマルは13丁。
何丁がいいかはわからないってコトだが、ネットでは15丁が多いみたいなんで、15丁に交換してみる。(945円)
なぜか余ってしまっているパッキン類。(インマニのガスケットはいいとして・・。)

ま、、気にしない、気にしない。(^^ゞ
無事終了!!

終わったのは2時半を回ってた。
ゲッ、、6時間もかかったのか。

ボアアップの感想は、、、イイ!!
この一言。
週明けにでも黄色ナンバー取ってこようっと。

こうやってエンジンいじると、なるほど、多少のオイルにじみはオイルが入っている証拠だ!って言うのが判る気がする。
ま、今のところオイルにじみも無いようだが、しばらく様子を見てみよう。
トルクレンチは持っていないんで使わなかったけど、8ミリ角のボルトでトルクレンチって使えるのかな?
手加減だけでの組み付けだけど、人間の勘ってすごいなぁ〜なんて勝手に思ってます。

そうそう、チェンジペダルを外すのに隙間をマイナスドライバーで広げすぎた・・・。
ネジ穴が真っ直ぐじゃ無くなってたんだろう。
車体組み立て時、チェンジペダルのボルトをムリムリねじ込んでたら、、、べダルの中で捻じ切っちゃったヨ。(>_<)
どっかで手配しなくちゃ。。(誰かペダルチョウダイ)
とりあえず、ハンマーで隙間を狭くし、取り付けました。

【一回目、エンジンがかからなかった原因と考察】
4ストエンジンに、上死点は2回ある。
表にすると下記の通りである。

  工程 吸気バルブ 排気バルブ ピストン  
吸入 開く 閉じる 下がる  
圧縮 閉じる 閉じる 上がる ←上死点&点火
爆発 閉じる 閉じる 下がる  
排気 閉じる 開く 上がる ←上死点

ピストンが一番上に来ている上死点だが、中身はチョット違う。
2番の上死点の場合、プラグ点火がされ、吸気バルブ閉・排気バルブ閉。
4番の上死点の場合、点火はされず、吸気バルブ閉・排気バルブ開。
当然、各々次のバルブの動きも違っている。

そう、4番の排気工程で一生懸命点火しても爆発はしない。
カムスポロケの位置を180度変えたら、エンジンがかかったってコトからほぼ間違い無くコレが原因と思われる。

後でネット検索した結果、クランクの刻印とカムスポロケの刻印を合わせるってコトは、圧縮上死点(両バルブが閉じてる状態で、ピストンが一番上にある状態)を出すって事らしい。なるほど〜。

バルブの構造を観察していた時、気がついたんだよなぁ。
ありゃ、動かしちゃったヨ!
何回転させたかなぁ?って・・・。
気にして付けたんだけど、、、こういうのって、必ず失敗する方向に流れるのはナゼ?(^^ゞ

でも、でも、なんかすごい充実感に浸った土曜日でした。

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